のどの診療について

喉の痛み

喉の痛みは、感染などによる炎症、外傷などによって起こります。

咳、痰

咳は、空気の通る道筋である咽頭、喉頭、気管、気管支、肺に感染などによる炎症が起こると、粘膜の反応で咳を起こします。
炎症反応として、粘膜から粘液が分泌され、痰となります。

声のかれ

喉頭(外から見て喉仏(のどぼとけ)に相当するところ)の中にある声帯の振動に異常出ると、声のかれ、かすれた声になります。

喉の違和感

喉の違和感は、食べ物の通過経路の舌から咽頭、食道にかけて何かが付いている感じ、何かが引っかかっている感じ、腫れぼったい感じが続いている状態です。

いびき、睡眠時の無呼吸

寝ている間に、いびき、呼吸が止まる、いびきが止まったあとに、大きな呼吸とともに再びいびきをかく、何度も目がさめる。
朝起きた時に口が乾いている、熟睡感がない、身体が重いと感じる。日中に強い眠気やだるさ、集中力が続かないなど。

のどの構造と動き

構造

のどは、口を開けて舌の奥にみることができる中咽頭、その上の方で鼻の奥の見えないところにある上咽頭、下の方では食道の入口手前の下咽頭、さらに外から見て喉仏(のどぼとけ)に相当して喉頭という部位から成り立っています。喉頭の中に、声帯という声を出す粘膜組織があります。
のどはすべて粘膜で覆われており、上は鼻(鼻腔)につながり、下は食べ物の通過として食道に連続しており、空気の通り道は気管へとつながっています。

働き

鼻腔は、内側を粘膜で覆われており、空気が出入りするところで、粘膜は外から入ってくる空気を暖め湿度を与え、異物(ホコリや細菌・ウイルス)を吸着させて、気管支や肺を守る働きをしています。粘膜表面は、粘液で覆われていて、粘膜細胞の持つ線毛運動によって、吸着された異物を移動させています。

のどは、鼻や口を経由して空気の通り道、食べ物を通過する道すじ、声を出す、という重要な働きがあります。
空気の通り道は、鼻腔、咽頭、喉頭などの上気道を通って、その下の下気道(気管、気管支)を経て肺につながっています。
食べ物は、口腔、舌、咽頭を通って、食堂から胃に入ります。