副鼻腔炎(蓄膿症)

次のようなことで、思い当たることはありませんか?

●鼻がつまって息苦しい
●鼻をかんでもすっきりしない
●いやな臭いがする。
●鼻水が黄色くどろっとした粘液である
●鼻水がのどの方に下りてくる、気持ち悪いし、痰も出る(後鼻漏といいます)
●顔面(目や鼻、ほほの周りなど)が重い感じがする。痛みがある。
●頭痛がする
●においや味がわかりにくい
●夜、鼻が詰まって熟睡できない。

これらの症状が、長く続く(目安として一ヶ月以上)、過去に繰り返している。風邪をひくたびに、症状が悪化する。アレルギーの時期に、カゼをひくと、治りにくい。

このような方は、副鼻腔炎(蓄膿症)の可能性があります。上顎の痛みで受診した歯科で「蓄膿症の疑いがあります」と言われたり、鼻の症状がない場合でも、脳ドックなどで「鼻の周りに影があります」と言われ、副鼻腔炎(蓄膿症)が見つかることもあります。

当院では、永らく、副鼻腔炎(蓄膿症)の治療を行ってきました。 日帰り手術の方は2018年で終了していますが、外来での治療は引き続き、行っております。
長年の経験から、副鼻腔炎の症状を長引かせない、なるべく悪化させないような治療を行っております。
また、手術が必要な場合、手術をご希望の場合は、総合病院(入院治療)の方にご紹介をさせて頂いております。

副鼻腔炎(蓄膿症)の原因・検査・治療

<原因>の一つとしては、鼻と副鼻腔の間の粘液の通り道が狭いことです。元々の骨格が狭い場合と、アレルギーなどで粘膜が腫れてしまうと、よけいに狭くなります。小児は発育途中なので、鼻の構造が狭く、集団生活の中で感染をもらいやすい環境要因もあります。

もう一つの原因として、粘膜の反応が強いことです。アレルギーや、温度過敏性で、外からの刺激を受けやすいと、粘膜が腫れて粘液の通り道が狭くなり、粘液も増えているので鼻腔や周囲の副鼻腔に粘液が残りやすくなります。

<検査>

検査では、内視鏡で鼻の中の構造(特に粘液の通り道)を見て、ポリープ(鼻茸)や膿が無いかをみます。
ポリープや膿がある場合は、炎症の程度は中等症以上となり、積極的な治療が必要です。
詳しいレントゲンで、鼻の周囲の副鼻腔の状態を見て、粘液の溜まり、粘膜の腫れを確認します。

<治療>

まず初期の段階で炎症を抑えましょう。症状がひどくならないうちに、早めに受診をして頂き、抗生剤、粘液調整・粘膜正常化剤、抗アレルギー剤とともに、鼻の処置、吸入で治療をして、病状が軽くなってゆくようにします。
それでも、炎症が長引いて、ポリープが大きい場合は、手術でポリープを切除し副鼻腔の入り口を広げ膿が溜まりにくい構造にする必要が出てきます。
その場合は、入院手術のできる総合病院をご紹介しています。

副鼻腔炎の他に、アレルギー症状のある方は、アレルギー検査をして原因物質が特定できればそれを除去する工夫をして、アレルギー治療によりアレルギーの反応も抑えていきましょう。
風邪は、副鼻腔炎を悪化させたり、長引かせたししますので、風邪をひいたかなと思ったら、休養に心がけて、免疫力が低下しないようにしましょう。

できるだけ早い段階で治療を開始して、手術をしなくても大丈夫な状態を維持できるようにしましょう。

こちらにもご説明がございますのでご覧ください。

症状別のご説明はこちら